この記事で伝えたいこと
・近くのごみ置き場が使えない恐れあり
・掃除当番と自治会加入が必須の所も
・少しでも気になるなら買わない
マンション・戸建のモデルルーム販売員を
10年以上やっている不動産販売レディです。
私自身、大規模マンションをはじめ、
大型分譲戸建や、小規模分譲地の注文住宅等
様々なタイプの家の居住経験があります。
その経験から、住んで初めて気づく事として
ゴミ置き場の問題があります。
個別収集の地域でない限り、
指定のゴミ置き場に捨てる必要があります。
しかし、そのゴミ置き場、
あなたは利用できないかもしれません。
使用の条件に、自治会加入と、
掃除当番が必須の場合があるからです。
また、割り当ての都合上、
近くのゴミ置き場は使うことが出来ず、
遠い場所まで持っていくケースもあります。
ゴミ捨ては毎日の事だけに重要なので、
物件選びの際は気を付けるべきです。
本記事では、ゴミ置き場で起こりうる
様々な問題について解説します。
大型分譲の場合
数十戸を超える建売や分譲地の場合、
ゴミ置き場が設けられる事が殆どです。
大手不動産会社の大規模物件では、
図の様に班構成が決められていて、
使用できるゴミ置き場が指定されています。
この時、班の割り振り方によっては、
近いゴミ置き場が利用できない事もあります
また、ゴミ置き場の掃除当番も決まっていて
1週間毎に当番札を回して実施しています。
当番札の運用については、
物件の引き渡し時に説明しており、
初回は対面で渡すようにお願いしています。
これは、コミュニケーションを取る以外に、
まだ入居が住んでいない家に
当番を回してしまう事を防ぐためです。
小規模建売の場合
数戸規模の分譲では、
ごみ置き場を設ける事はまず無く、
角地や、電柱横に置くケースが多いです。
しかし、明確なルールがある訳ではないので
購入する家の前にゴミを置くことになるか
確認しておく必要があります。
そして、大規模物件の様に事前に掃除当番が
決まっている事もないです。
このため、ゴミの分別違反で
未回収のゴミが長期放置されると、
不法投棄の温床になります。
また、防護ネットをしても、
カラスや猫に荒らされる事もあります。
物件によっては、掃除当番を
住民同士で決めた所もありますが、
掃除に差があったり、サボる人もいて、
問題になる場合があります。
既存の集積所を使用する場合
土地を購入して注文住宅を建てるケース等、
周りは既存の住宅である場合、
ゴミ捨てには、かなり注意すべきです。
周辺住民が使用している集積所の利用には、
町内会に入会し、掃除当番に入る等の
独自ルールが存在している事があります。
更には、掃除のやり方や実施する時間帯まで
指定されているケースも存在します。
例えば、ゴミステーションがある場合、
収集後、すぐに水掃除を行うことや、
瓶・缶などを入れるリサイクル容器の回収を
行う所もあります。
掃除の時間帯まで指定されていると、
共働き夫婦には厳しいです。
専業主婦の世帯が多く住む地域では
そのようなルールが存在する場合が多く、
事前に確認しておく必要があります。
この時、不動産会社に問合せるだけで無く、
市役所や付近の住民に実際に聞いて、
正しい情報を把握することが大事です。
家を買う前に注意すること
販売する側、購入する側、両方の経験から、
ゴミ捨てに関する注意点を以下に記します。
＜個別収集でない自治体でも、
場所によって個別収集している所もある＞
下図のような私道のある分譲地の場合、
不動産会社が市と交渉して
個別収集を認めてもらうケースもあります。
しかし、基本的には公道出口付近に
まとめて置くように指導されます。
このため、近隣では個別収集していても、
購入した物件は集合収集という事もあるので
勝手に判断しないことが大事です。
＜不動産会社の説明を鵜吞みにしない＞
不動産会社が言っていることが、
間違っている場合もあるので、
市に確認することが必要です。
実際にあった話として、
不動産会社からは個別収集と聞いていたが、
収集員に、まとめて置くよう様に言われ、
入居した住民間で相談し、
暫定的に未入居の家の前にしたところ、
契約していた人が不動産会社に抗議して、
トラブルとなりました。
この時は、不動産会社が市と交渉して、
個別収集を特別に認めてもらいました。
＜角地はゴミ置き場にされる可能性大＞
上記の様に、私道のある分譲地の角地は
ゴミ置き場にされる可能性が高いです。
周辺住戸が既に入居済の場合、
ゴミ置き場にされていないか、
契約前に確認しておくべきです。
＜集積所に面してなくても要注意＞
ごみ置き場に接していない区画でも、
ゴミの問題に悩まされる恐れがあります。
ゴミ置き場が道路の向かい側でも、
風で、いつもゴミが飛ばされて来たり、
匂いが流れてくるという事もあります。
向こう三軒両隣にゴミ置き場がある区画は
避けた方が無難です。
少しでも気になるなら買わない
現在、購入を検討している物件が、
上記の問題が起こる可能性があるなら、
やめておくべきです。
家の設備や、間取りの不満なら、
お金はかかるかもしれませんが、
解決することができます。
しかし、ゴミ問題のように
他人の行動によって発生する出来事は、
お金では解決できないケースが殆どです。
これまでの販売経験から、
ごみ置き場に隣接する区画を購入する客は、
細かい事を気にしない性格の人が多いです。
本来なら、予算上、買えない物件だったが、
ゴミ置き場隣接という事で割安になり、
購入できて喜ぶ家族が入居しています。
しかし、この記事に辿り着いた人は、
このような物件に住むと、
ストレスとなる可能性が高いです。
私は、これまで住んだ家の中で、
管理人常駐の大規模マンションにいた時が、
一番ストレスがありませんでした。
24時間いつでも捨てられるし、
掃除当番もありません。
近所づきあいが面倒だと思う人は、
マンションをお勧めします。
もちろん、マンションの場合、
上の階からの騒音など
戸建には無い問題があります。
どちらにしても、
百点満点の物件は存在しません。
自分にとって、何が譲れない点か？
それを明確にして、
家探しをすることが大事です。
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