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【販売員が教える】モデルルーム見学の注意点と見るポイント

家探し
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この記事で伝えたいこと

・モデルルームの演出に惑わされない
・演出の裏には欠点が隠されている
・低層階は早い段階でオプション不可

マンション・戸建のモデルルーム販売員を
10年以上やっている不動産販売レディです。

皆さんが、モデルルーム見学に行く目的は
何でしょうか?

その物件が自分の希望に合うものなのか、
実際に生活した際のイメージをつかむ為
見学に来る方が多いです。

しかし、不動産会社がモデルルームを
設置する目的は違います。

モデルルームを素敵な空間にすることで、
『こんな所に住みたい!』と思わせ、
ときめかせる為に設けているのです。

見学客に『ときめいて』もらうため、
モデルルームには標準の部屋には無い
様々な演出
が施されています。

例えるなら、
モデルルームはフルメイクされた顔で、
標準の部屋はスッピンと言えます。

でも、両方とも同じ顔(部屋)です(笑)。

本記事では、
フルメイクに惑わされることなく、
スッピンで生活した時のイメージを
掴むためのチェックポイントを解説します。

オプションで欠点をカバー

モデルルームの主な演出は以下になります。

・玄関の壁面に巨大な鏡
・過度な照明(ダウンライト増量)
・造り付けのようなカップボード
・透明な浴室ドア
・ホテルライクな寝室の壁と間接照明
・生活感が出る物(洗濯機等)を置かない

標準の部屋にないものは、
オプションと小さく表示はされていますが、
見学客をときめかせる効果は抜群です。

そして演出は、欠点も隠してくれます。

なので、演出に気づいたら、
それが無い場合をイメージし、
どのような状態になるか考えて下さい。

オプションによって、
どんな欠点が隠されているか?
具体例を解説していきます。

玄関に壁面鏡がある真の理由

モデルルームの玄関の壁面には、
大きな鏡が貼り付けられています。

外出の際、ここに姿見があると
身だしなみのチェックができて
便利ではあります。

しかし、鏡を設けているのは
自分の姿を見るためではありません。

真の理由は、玄関の狭さと
暗さを感じさせない為です。

鏡は奥行があるような錯覚をもたらせ、
玄関を広く感じさせます。

そして、鏡に反射した光によって
その場を明るくします。

玄関は見学客が最初に見る場所であり、
第一印象がここで決まるため、
このような演出をしているのです。

狭い玄関なら、
かなりの確率で壁面に鏡がある筈です。

このため、オプションをつけないならば、
その場合の狭さと暗さがどうなるか
十分考慮する必要があります。

玄関については、
カウンターがあるタイプがオススメです。

出入りの際に鍵や帽子など
一時的に物が置けて、とても便利で、
圧迫感も低減します。

ダウンライトもオプション

部屋を見る時は、天井も見てください。

ダウンライトが沢山あるようなら、
それはオプションです。

標準で設置されていても数が少ない
場合があります。

普通のシーリングライトだけを
つけた場合をイメージして下さい。

他にも間接照明やスタンドライトで
明るさUPの演出があったら、
消灯して確認してみる必要があります。

ちなみに、ダウンライトの追加や、
ドア等の建材のカラーセレクトは
建設が進むにつれて不可能
になります。

特に、低層階は早い段階で
オプションの追加ができなくなる
ので、
注意して下さい。



造り付けに見えてもオプション

キッチン周りはオプションが特に多いため、
標準仕様だと、かなり印象が違ってくると
考えた方が良いです。

システムキッチンの反対側にある
造り付けのような統一感のある
カップボードもオプションです。

標準仕様と勘違いする客も多いです。

オプションかどうかについては、
見学時にもらうモデルルームガイドに
オプション一覧が掲載
されてます。

オプション無しで、食器棚を置く場合、
サイズが合って、統一感を出すのは
なかなか難しいです。

この部分は、上の写真の様に
キッチンに吊戸棚が無い物件だと、
リビングから丸見えになります。

そのため、家具のレイアウトが悪いと、
生活感が出て格好悪くなります。

このオプションがあると無いのでは、
リビング全体の印象に影響することを
頭に入れておいて下さい。

洗濯機や冷蔵庫を置かない訳

モデルルームの洗濯機置き場には、
観葉植物はあったとしても、
洗濯機が置いてあることは皆無です。

モデルルームは
客をときめかせるためにあるので、

生活感を感じさせる
洗濯機や冷蔵庫は置いていません。

ちなみに時計もありません。
時を忘れて楽しんでもらう為です。

商談エリアにも置いてないです。
見学の折に、チェックしてみると
面白いかもしれません(笑)。

そして、できるだけ広く見せる為には、
これらがあると障害になるからです。

浴室ドアを透明にしているのも
同様の理由
で、
圧迫感を無くすためです。

見学客からは、
『実際の物件も透明ドアなんですか?』
と、よく聞かれます。

営業マンから『これはオプションです』
と聞いて、安心して終わりでは無く、
そうしている理由を考えて下さい。

ここで気を付けたいのが、
洗濯機や冷蔵庫を置いたときに
不便な点は無いかどうかです。

洗濯機の上に吊り戸棚があっても
実際に洗濯機を置いたら、
手が届かなくて使いにくい事があります。

また、キッチンでは、
冷蔵庫の開閉に十分なスペースが無い
かもしれません。

引き戸はクローザーがあるか?

戸建に比べ、マンションは引戸が多いです。

マンションに引戸が多い理由を解説しています。

引戸は安物だと閉める時に注意が必要です。

引き戸はドアと違い、
僅かな力でも勢いよく閉まるため、
音が大きかったり、
反発して再び開いてしまいます。

良い物件の引き戸ならば、
クローザーがついています。

ソフトクローズ機能と呼ばれています)

YKK AP HPより

この機能は、引き戸を閉める時に
勢いよく閉めても
最後はゆっくりと静かに閉まります。

クローザーがある引き戸なら、
最後まで手で押さなくても、
自動的に閉じるので便利です。



扉の下の床をチェック

先程は天井を見て下さいと述べましたが、
床もチェックする所があります。

扉のある床にレールはありませんか?

ここで言う扉とは、引き戸だけでなく、
リビングと部屋を区切る間仕切りや、
クローゼットの扉も該当します。

これらの扉は、
床にレールが無い上吊りタイプと、
レールがあるラウンドレールタイプ
に分類されます。

YKK AP HPより

レールが無いと床がフラットなだけでなく、
埃がたまらないので、何より掃除が楽です。

そして、扉を引くときも、
軽い力で引くことができます

当然、上吊りタイプの方が値段が高いです。

ベランダの境界部分もチェック

ベランダの境界部分が隔て板だけだと、
プライベート性が低く、
隣で煙草を吸うと煙が直接入ってきます。

右側の様なコンクリート壁なら、
視線を気にする必要もなく、おすすめです。

モデルルームの場合、この境界部分が
正しく再現されていない事が多い
ので
自分で判断せず、営業マンに聞いて下さい。

モデルルーム見学だけでは気づかない
部屋選びのチェックポイントを解説します

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