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モデルルームでは分からないマンションの部屋選びのポイント

家探し
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この記事で伝えたいこと

・断面図があったら窓の立上りに注意
・同じ間取りでも階で柱の太さが違う
・浴室サイズは専有面積で異なる

マンションのモデルルームは、
複数ある間取りのうち、代表として、
角住戸等の広い部屋が展示されています。

大規模物件だと、モデルルームが
2種類設けられている事もありますが、
殆どの部屋は実物を見る事なく、
間取り図だけで購入を決める事になります。

特にルーフバルコニーや、
専用庭のある特殊住戸については、
モデルルームと大きく異なる為、
十分な検討が必要です。

また、モデルルームと同じ部屋を
購入するにしても、安心はできません。

実際に住んだ時に、
モデルルームでは気がつかなった問題が
発生するからです。

このため、想像力を高め、
実際にその部屋で暮らした時にどうなるか
イメージすることが大事です。

本記事では、モデルルームでは気づかない
部屋選びのチェックポイントを紹介します。

詳細図面のチェックポイント

モデルルームに行くと詳細図面が貰えます。

この間取り図には、
照明やコンセントの位置まで
詳しく記載されています。

この詳細図面で、
特に注意するポイントは、

・下がり天井
・窓回り
・部分平面図
・部分断面図
になります。

<下がり天井>
破線で示された下がり天井は、
天井高さを確認する必要があります。

特に廊下側の部屋は
梁が大きく出ている事が多く、
窓があっても、圧迫感があります。

そして、下がり天井の高さは
図面からは分かりません。

家具を置くのに支障が生じる事もある為、
高さを事前に確認するべきです。

<部分断面図>
図面中に部分断面図があったら要注意です。

間取り図の脇に小さく記載されている為、
見落としがちですが、
非常に重要な情報を伝えているのです。

この断面図を見ると、
窓の立上りが50cm以上もある
ことが分かります。

つまり、床まで窓が無く、
バルコニーに出るには、
かなりの高さを跨がなくてはなりません。

50cmの壁は幼児や老人には厳しいです。

これは決して特殊な場合では無く、
ルーフバルコニーがある住戸では、
珍しくありません。

理由は、ルーフバルコニーには庇が無い為、
雨が吹き込まないようにする為です。

このため、洗濯物を持って
バルコニーを出入りする際は
部屋の内と外で、踏み台が必要になります。

バルコニー側に置くのは仕方ないとしても、
部屋に置くのは邪魔だし、格好悪いです。

ルーフバルコニーは、
一般的なバルコニーと同様に
出入りがフラットだと思っていると、
大違いなので、注意して下さい。

図面上に▼印があれば掃き出し窓なので、
必ずチェックします。

また、ルーフバルコニーは梁や配管があり、
段差が多いため、面積が大きい割に
使用できるスペースが限られる事も多く、
注意が必要です。

<部分平面図>
階数によって、
柱の部分平面図がある場合があります。
一見、違いがないように見えますが、
上層階ほど柱の厚さが細くなってます。

このため、低層階では部屋の壁に
柱の出っ張りが出てきています。

上層階をモデルルームにした場合、
見学した部屋では出っ張りが無くても、
同じ間取りの低層階を購入したら、
柱が出ている事があるのです。

<浴室のサイズ>
風呂は部屋面積によってサイズが違います。

   

パナソニックHPより

例えば、
専有面積85㎡だと1620サイズですが、
75㎡は1418、65㎡で1317となり、
かなり小さくなります。

モデルルームは基本的に広い部屋なので、
浴室も大きいサイズである
事から、
購入する部屋の浴室サイズとは、
かなり異なる場合があります。



実際に住んだ場合を想像

実際に、その部屋に住んだ時に、
どのような事が起こるか想像して下さい。

例えば、次のような事が想定されます。

<ルーフバルコニーの場合>
ルーフバルコニーはその構造上、
壁などの遮るものが殆ど無い事から、
日当たり、風当りが強い事が想定されます。

夏はコンクリート床の照り返しもあり、
触ると火傷する程暑くなる事もあります。

冬は周囲に遮るものがない為、
上層階という事もあり、かなり寒いです。

そして風が強い日は、テーブルや椅子が
飛ばされる事も珍しくありません。

このような事情から、一年のうちで、
ルーフバルコニーで過ごせる時間は
あまり長くないかもしれません。

しかし、毎月利用料はかかります。

<専用庭付きの場合>
専用庭は上から物が落ちて来ます。

洗濯物が落ちる事も珍しくありません。
布団が落ちてきたという話もあります。

また、
窓先空地(まどさき くうち)がある場合、
その部分は避難用のため、
植栽を植えたり、物を置く事は出来ません。

また、境界扉は避難用なので、
そのフェンス部分にラティス等の
目隠しを置く事も不可です。

庭の使用権はありますが、所有権は無い為、
植栽の木を抜いたり、
増やしてはいけません。

意外と自由に使えない庭なのです。

しかし、毎月利用料はかかります。

<マンションの中庭に面した住戸>
中庭に面した住戸は周りが囲まれている為、
音がこもります。

このため、中庭で遊ぶ声が響いて
うるさい事が多い
です。

似たようなケースに、
専用庭のある住戸のすぐ上の部屋でも、
庭での音が大きく感じる事があります。

大規模マンションほど
その傾向が強くなると考えて下くさい。

★販売員が教える
モデルルーム見学のポイントです。

★タワマンのモデルルームには
一般客が入れない隠し部屋がある話です。

★良い物件を見つけるために必要な
販売前の情報を入手する方法を解説してます