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【販売員が語る】二世帯で大規模マンション2戸買いが多い訳

家探し
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この記事で伝えたいこと

・あえて別々の棟の部屋を購入している
・親は庭付き、子は上層階を選んでいる
・資産価値を維持するのに最適な選択

大規模マンションのモデルルームには、
それぞれの部屋を探しに来る
親子二世帯の客が結構います。

ここで特徴的なのが、どの二世帯客も、
敢えて別々の棟の部屋を選んでいる
事です。

そして、購入する部屋についても、
似たような傾向があります。

親世帯は一階の庭付き住戸で、
子世帯は上層階で角部屋等の広い部屋
です。

このような客が多いのは、
親と子が適度な距離感を確保しつつ、
共に暮らしていくのに最適
だからです。

そして、もう一つの理由が、
二世帯住宅と比べ、
資産価値を維持しやすい
のです。

本記事では、大規模マンションが、
親子二世帯で暮らすのに
最適な理由について解説します。

棟を分けて適度な距離感を確保

親のすぐ近くに子が住むことの例えとして、
『スープの冷めない距離』と言いますが、
棟を分けて住むことで、実現できます。

総戸数が数百戸の大規模マンションでは、
敷地内に複数の棟が建設され、
棟間の部屋の行き来には数分かかります。

でも、同じ敷地内の移動なので、
交通事故の心配が無い事から、
孫だけで祖父母の部屋に行く事も可能
です。

棟間に屋根付きの連絡通路があれば、
雨や雪の心配も皆無です。

一方で会おうとしなければ、
会うことの無い距離
でもあります。

お互いのプライバシーを確保しつつ、
同じ所に住んでいるという安心感を
両立することができるのです。

親子それぞれのベストな住まい

家に求めるものは、親子と言え、違います。

年齢、生活スタイル、家族構成の違いから、
理想の家は親子で全く異なるのです。

私の経験から、二世帯客が購入した部屋は、
以下の傾向
がありました。

<親世帯>
・専有面積60㎡程の2LDK
・1階の専用庭つき

<子世帯>
・専有面積80㎡程の4LDK
・上層階
・角部屋、ルーフバルコニー付

親世帯は、広すぎない1階住戸の方が、
部屋の中での移動や掃除が楽ですし、
外出もしやすいです。

戸建から移った場合、通常の間取りだと、
どうしても狭さを感じてしまいますが、
庭があると、開放感があります。

上層階に比べ、日当たりは劣りますが、
庭に一日干せば、洗濯物は大抵乾きます。

子世帯は、家族が多いことから、
角部屋や、ルーフバルコニーがある
広めの4LDKを選んでいます。

そして、共働き世帯にとって、
限られた洗濯時間でも乾きやすい
上層階が好まれています。

親と子の希望条件を両方満たす為には、
様々な種類の間取りがある

大規模マンションが最適なのです。



二世帯住宅は資産価値が低い

二世帯住宅の使用期間は、
10年無いかもしれません。

『親はまだ若く元気だし、そんな事は無い』
と思うでしょうが、
親の寿命とは関係ありません。

その理由は、元気でも痴呆になると、
家族だけで支えるのは大変だからです。

私も親が要介護認定され、
介護サービスを利用しましたが、
一日中見てくれる訳ではありません。

親も子も疲弊してしまっては、
元も子も無いので、
老人ホームに入ることになります。

その際の資金捻出の為に、
家の売却が必要となります。

二世帯住宅の場合、
子世帯も家を手放す事になり、
再び家探しからやり直し
です。

手放すとしても、家の売却は難航します。

二世帯住宅は間取りが特殊過ぎる為、
資産価値が低くなってしまう
のです。

よく中古物件の広告で、
『大手住宅メーカー施工、高級建材を使用』
を謳った二世帯住宅を見ますが売れません。

家族の希望を100%反映した家は、
他人にとっては不都合な家
なのです。

その家族にとってベストな間取りだとしても
カスタマイズされ過ぎている為、
大多数の人にとっては使いにくいです。

二世帯住宅は、その最たるもので、
購買層が二世帯に限られる為、
圧倒的に需要が少なくなります。

建てた時は、結構な費用が掛かり、
築浅という理由から、
高い価格で出すため尚更売れません。

不動産会社が販売する戸建やマンションは、
万人受けする標準的な
70点の間取りの家を建てます。

満点では無くても、合格点を取れる家が、
資産価値を最も高く維持できるのです。

2戸買い客は特別扱い

当然ですが、我々、営業にとって、
2戸買いの客は上客です。

2戸買いを成約した担当者は、
モデルルームの所長から称賛され、
他のメンバーから羨望の的になります。

どの営業マンも
2戸買いを決める事は憧れ
なのです。

それだけに、2戸買いを検討する客が、
来た時の力の入れようは凄いです。

モデルルーム来場時、
普通は商談テーブルに案内されますが、
親子二世帯で人数も多いという事もあり、
個室に案内されます。

そして、希望する部屋が未だ販売開始前でも
応じてくれる場合もあります

そして、部屋が決まり、要望書を出せば、
他の客がその部屋を希望しても
全力で阻止
します。

もし、抽選となり、部屋が購入できなれば、
もう一方の契約もキャンセルになる為です。

このように、営業マンの対応も良く、
希望の部屋を入手しやすい事から、
大規模マンションを親子で2戸買いする客が
多いのです。

★大規模マンションの部屋の選び方を
解説しています。

★大規模マンションで希望の部屋を
入手する方法を解説しています。

★タワマンのモデルルームには
一般客が入れない隠し部屋がある話です。

★販売員が教える家探しのノウハウ集です