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不動産広告の見方とチェックポイント【新築一戸建て|前編】

家探し
記事内に広告が含まれています。



この記事で伝えたいこと

・物件概要を鵜呑みにしない
・セールスポイントの裏を読む
・写真は想像力を働かせて見る

不動産広告から伝わる情報には、
・価格や土地面積などの文字情報
・間取り図や写真などの視覚情報
の2つがあります。

良い物件を見つけるためには、
この2種類の情報に対して、
 文字情報:鵜呑みにしない
 視覚情報:想像力を働かせる
ことが重要です。

具体的なチェック方法について、
新築一戸建ての広告を例にして解説します。

物件概要のチェックポイント

不動産広告の文字情報の代表的なものとして
物件概要があります。

物件概要は必ず広告に記載する必要があり、
その表現についても法律で規制されてます。

しかし、その記載内容を
そのまま鵜呑みにしてはいけません。

虚偽かどうかという事ではありません。
記載内容は正しいという前提での話です。

鵜呑みにしてはいけない理由は、
その記載内容には何らかの前提条件が
必ずある
からです。

その前提条件が、果たして現実的なのかを、
確認してみる必要があります。

例えば、駅まで徒歩○分だとしても、
それは1分80mという前提条件があります。

どんな急坂だろうが、
信号待ちが長い交差点があっても、
考慮されていません。

そのため、実際にその時間で到着するのは、
現実的でない場合があるのです。

従って、物件概要を見る時は、
前提条件が存在することを意識し、
その条件が現実的か、疑ってみるべきです。

セールスポイントの裏を読む

広告に記載されたセールスポイントも、
その言葉の裏を読むようにします。

それは自分にとって本当にプラスなのか?
よく考える必要があります。

例えば、セールスポイントで、
『小学校まで徒歩3分! 通学も安心♪』
があったとします。

小学生がいる家族には魅力的ですが、
長くても6年間限定の長所です。

それ以外の何十年という期間については、
むしろデメリットになる恐れがあります。

朝は周辺道路がスクールゾーンとなり、
通行制限がある場合があります。

平日の朝に車や自転車で通勤する場合、
思わぬ障害になります。

また、学校は休日の方が意外と煩いです。

校庭で少年野球やサッカーチーム等が
練習や試合をすることがあるからです。

せっかくの休日の朝が、朝練の掛け声で、
ゆっくり眠れないという事態もありえます。

このように、
不動産広告でのセールスポイントは、
必ずしもメリットでは無い
のです。



間取り図のチェックポイント

不動産広告の視覚情報で
欠かせないのが間取り図です。

想像力をフルに働かせて、
実際にそこで生活している姿を
イメージしてチェックしていきます。

<1F>
①浴室ドアが折戸だと壊れやすい
真ん中で折れるタイプの扉です。

扉の開閉スペースが小さいので、
狭い浴室でも対応でき、
一番安いタイプなのでよく使われます。

しかし、最も故障しやすく、
15年持たないと考えた方が良い
です。

普通のドアならば、故障はほぼ無いです。

それに折戸に比べ、
開閉に力が必要ありません。

但し、ドアにするためには、
浴室がある程度広くないと
開閉スペースが取れません。

また、浴室内で倒れた人がいる場合、
ドアだと開けない恐れがあります。

引き戸なら、開閉スペースが不要なので、
これらの問題を全て解決できます
が、
高価なので、建売ではまずありません。

②洗面所と脱衣エリアが分離できる
このような、入口側が洗面所で、
浴室側が洗濯機置場の配置がベストです。

突っ張り棒付きカーテンを設けることで、
洗面所と脱衣エリアを分離できます。

そうすることで、
お風呂からの出入り時に
洗面所で鉢合わせを無くす事ができます。

また、来客に洗面所を貸す時も
洗濯機周辺や着替えなど生活感のある部分を
見られずに済むことができ便利です。

③床下収納庫の場所が良くない
ダメな理由ですが、この場所がキッチンで、
最も立っている時間が長い場所だからです。

コンロと流しの間のテーブル部分は、
包丁を使ったり、下ごしらえする場所なので
ここに蓋があると凸凹した部分があり、
ガタついたりするので無い方が良いです。

このキッチンの場合、床下収納は
壁際のコンロの前にあるとベスト
です。

コンロ前も、もちろん立ちますが、
火をかけている間ずっと、
前に立っている事は無い
です。

そのため、流しやテーブル部分に比べ、
コンロ前にいる時間は短い
です。

ここがベストなもう一つの理由は、
床下収納の扉を外した時に
蓋を壁に立て掛けやすい
からです。

その方が場所を取らないし、
蓋を着ける時も楽です。

蓋を床に置くと、蓋を取る時に引きずって
床が傷つく恐れ
があります。

④玄関にコート掛けがあって便利
外で着たものを居室内に持ち込まないことで
花粉が部屋に入ることを低減できます。

⑤和室が廊下側からも出入り可能
1Fの居室はリビングからしか
出入りできない物件が殆どなので、

廊下からも出入り可能な
2WAYの間取りは希少と言えます。

また、最近の建売は完全な和室では無く、
洋室に畳を設けたタイプもあるので、
『和室=ダサい』という
従来のイメージに固執しないことです。

洋風な和室なら、畳でくつろげる良さと、
障子や襖がないので破れたり、
交換の必要が無いのでオススメです。

<2F>
⑥ウォークインクローゼットは収納力が低い
クローゼット内の通路に場所を取る為、
肝心の収納部分が小さくなり、
場所を取る割には物が置けないです。

このため、余程広くない限り、
ウォークインクローゼットの収納力は、
普通のクローゼットと大差ありません。
 

⑦戸建にテレワークスペースは必要?
テレワークスペースを設けた間取りを
売りにする物件が増えています。

しかし、家族に各部屋が割り当て可能ならば
わざわざ狭い空間に設ける必要は無いです。

また、リビングに設けた物件も目にしますが
正直、お勧めできません。

この部屋はキッチンで料理をしたり、
TVでくつろいだりする場所です。

なので、ここで仕事をすると、
周りの家族が音に気を使うことになります。

この間取りに関しては、主寝室ということで
配偶者が就寝後でも、明かりを漏らさずに
仕事ができるという点では良い
です。

⑧ベランダが2カ所に分散して小さい
南側のベランダが隣の洋室と
繋がった広さがあれば良いのですが、

小さいベランダが分散しているのは
マイナスポイント
です。

洗濯物を干したり、取込んだりする時、
あちこちに行かなくてはならないのは
毎日の事だけに大変
です。

★後編では区画図や物件写真の
具体的なチェック方法について解説します

★販売員が教える家探しのノウハウ集です

★良い物件を見つけるために必要な
販売前の情報を入手する方法を解説してます