PR

【屋根材選び】ジンカリウム鋼板の屋根にして分かった欠点

家作り
記事内に広告が含まれています。



この記事で伝えたいこと

・1年経っても石粒が剥がれ落ちてくる
・落ちた石粒で様々な問題が発生
・遮音性・断熱性は期待できない

注文住宅を建てて15年が経過し、
スレート屋根の損傷が激しい為、
屋根のリフォームをしました。

この時のスレート屋根の問題については、
下記記事で解説しています。

スレート屋根の葺き直しは、
取り外しと廃棄費用もかかり高額になる為、
古い屋根の上に新しい屋根を載せる
カバー工法を採用しました。

新しい屋根は、表面に石粒を付着させた
ジンカリウム鋼板を使った屋根材でした。

この屋根は軽量で、寿命が30年以上と長く、
塗装も不要という長所があるのですが、

住んで一年以上経った今でも、
石粒が剥がれて落ちてきます。

石粒が落ちてくる事は、
製品の特長上、知っていたのですが、
その石粒で様々な問題が発生しました。

本記事では、
屋根材をジンカリウム鋼板にした場合、
どんな欠点があったかについて解説します。

1年経っても石粒が落ちてくる

ジンカリウム鋼板の屋根材の特徴は
表面に石粒が付着されている事です

この石粒により、
熱を和らげ、雨音を抑える効果があります。

しかし、この石粒は落ちてきます。

これは製造時に、
石粒を過剰に施しているためです。

その理由は屋根材を
傷や破損から保護する為であり、
剥がれても屋根材自体に問題は無いです。

この事は事前に聞いていたので、
施工直後は結構な量の石粒が落ちましたが、
気にしていませんでした。

数カ月もすれば、
殆ど落ちないだろうと思っていました。

しかし、一年以上たった今でも、
雨の後は結構落ちています。

1~2mm程度の大きさの石粒が、
ベランダの手すりや床に落ちています。

一般的な住宅のベランダですが、
毎回、20粒程度あります。

こんなに小さいと放っておけば、
風で飛んでいくと思うかもしれませんが、
へばりついて飛んでいきません。

この石粒を放置しておいたところ、
思わぬ問題が発生しました。

落ちた石粒で様々な問題が発生

ベランダの手すりに落ちた石粒ですが、
付着している金属部分が錆びる
という問題が発生しました。

付着した時に直ぐに取ればよいのですが、
放置していると、起きてしまいます。

また、落ちた石粒が車のワイパーに挟まって
そのままワイパーを動作させた結果、
フロントガラスに傷がついてしまいました。

修理屋に見てもらいましたが、
傷が深くて研磨で治すことは
できないとの事でした。

石粒が落ちてくる事は承知していましたが、
まさか、このような問題が起こるとは
予想していませんでした。

遮音性・断熱性は期待できない

様々な問題を引き起こす石粒ですが、
屋根材へのコーティング効果として、
遮音性や断熱性があると言われています。

一年住んでみた感想ですが、
これまでのスレート屋根と比較して、
体感する程の効果は感じられませんでした。

雨が降れば音はするし、
夏は暑いし、冬は寒いです。

この遮音性や断熱性については、
ガルバリウム鋼板等の他の金属屋根と、
比べれば効果はあるのかもしれません。



新築時の屋根材選びが重要

ジンカリウム鋼板の屋根は、
屋根材としては良いのかもしれませんが、
落下する石粒に問題がありました。

スレート屋根のリフォームでは、
カバー工法が主流ですが、
屋根が重くなることから、
軽い金属屋根を使うことが殆どです。

金属屋根で多いのが、
石粒のないガルバリウム鋼板ですが、
この屋根材は塗装によるメンテが必要です。

このように、
屋根のメンテナンスは想像以上に大変です。

その問題を回避するには
新築時の屋根材選びが非常に重要です。

私はこの経験から、
新築時は粘土瓦をお勧めします。

この理由は耐久性が高く、
塗装によるメンテが不要な為です。

重量が屋根材の中で最も重いという欠点も、
その重さに耐える家を作ることで、
将来、どの屋根材にも変更できます。

新築時の屋根材選びについては、
下記記事で解説しています。

3回住み替えした経験から学ぶ
理想の家を建てるノウハウ集です