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建売・注文住宅|3回住替えても失敗!後悔しない屋根材選び

家作り
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この記事で伝えたいこと

・家作りで盲点となる屋根が最も重要
・屋根材はスレートでなく瓦にすべき
・お金が無い程、屋根にお金をかけよう

建売の見学時や、注文住宅を検討する時、
外観や間取りをチェックする人はいても
屋根を気にする人は殆どいません。

屋根の形状ならともかく、
屋根材に関心のある人は皆無です。

事実、私もそうでした。

分譲マンション、建売に住んだ経験を活かし
理想の注文住宅を建てた筈でしたが、
屋根材で失敗してしまいました。

この経験から、屋根材はスレートでなく、
粘土瓦にすることをお勧めします。

本記事では、家選びや家作りで
最も重要な屋根材について解説します。

メンテできない屋根材

家を建てて15年後、
屋根材の一部が剥がれ、庭に落ちました。

台風や地震では無く、
普通の天候状態での出来事でした。

屋根業者に見てもらったところ、
なんと、この屋根は
メンテ不可能な屋根材だったのです。

その屋根材とは、スレートです。

スレートは軽く、施工性が優れており、
何よりも価格が安いため、
新築一戸建で最もよく使われています。

しかし、瓦などの他の屋根材に比べ、
耐久性が低い
です。

特に、アスベストが使用禁止になった事で、
昔よりも強度が更に低下しています。

この家を建てた時に使用したスレートは、
ノンアスベスト品の発売直後であった為、
非常に強度が低い製品だったのです。

このため、10年程度で
ヒビ割れや剥がれが発生します。

本来なら定期的に塗装することで、
耐久性を維持できるのですが、
塗装してもすぐに割れてしまいます。

そして、屋根の上を歩いただけで
ヒビが入ったり割れたりするため、
メンテできない屋根材と言われるのです。

現在のスレートは改良されているものの、
アスベスト仕様の時よりも耐久性は低く、

屋根材の中で
最も低い強度であることは変わりません。

私の家の屋根はどうなったかと言うと、
修理できない為、葺き替えを考えました。

しかし、古い屋根材の廃棄費もかかり、
非常に高額になる事から、
それより安価なカバー工法にしました。

それでも100万円かかりました(涙)。

安い屋根材は維持費が高額

殆どの建売住宅の屋根材はスレートです。
最もコストが安いからです。

(但し、ブランド建売住宅では瓦屋根もあります)

そして、家を買いに来る客も、
上に登って屋根材を見る事はありません。

そのため、屋根材にお金をかけても、
アピールにならないので、
できるだけ安いものを使います。

ブランド建売住宅は下記記事で解説しています。

しかし、10年、20年と住んだ時に、
維持費が高くつくことになります。

耐久性が最も高い粘土瓦は、
初期費用はスレートの2倍かかります。

建坪30坪での費用の目安は、
スレート50万円、瓦100万円です。

しかし、スレートは
再塗装を10年毎に行う必要があり、
その度に50万円かかります。

そして、塗装しても30年で寿命です。

スレートの全交換は高額なので、
比較的安価なカバー工法でも
100万円はかかります。

スレート屋根の場合、30年間の
トータルコストは250万円です。

一方、粘土瓦は塗装が不要です。
(セメント瓦は塗装が必要で、粘土瓦より耐久性が劣る)

15年程度で漆喰(※1)の補修で、
50万円かかったとしても、
瓦自体の寿命は50年と長いです。

※1:漆喰(しっくい)
屋根の頂上にある棟(むね)瓦と、
その下の桟(さん)瓦の隙間に
埋める固定と防水のための塗料

瓦の場合、30年間のトータルコストは、
スレートより安い150万円で済みます。

従って、初期費で瓦の方が50万円高くても
維持費を入れると100万円安くなるのです。



瓦は全ての屋根材に変更可能

屋根材をスレートにすると、
将来変更できる屋根材が制限されます。

その理由は、屋根の重量に合わせて
家が設計されているからです。

そのため、現状より重い屋根にすることは、
耐震性の問題から行われません。

粘土瓦は屋根材の中でも最も重く、
重量はスレートの約3倍です。

なので、
粘土瓦からは全ての屋根材に変更できますが
スレートから瓦に変える事はできません。

この先、何十年も住む家なら、
将来の選択肢は広くしておくのが賢明です。

瓦は洋風住宅に似合わない?

瓦というと、下の写真のような
日本家屋に合うデザインなので、
洋風住宅に合わないと思うかもしれません。

しかし、現在販売されている瓦は、
豊富なデザインやカラーがあり、
下の様なお洒落な屋根も沢山あります。

         

鶴弥HP 「屋根瓦総合カタログ」より

防災瓦と呼ばれるこれらの瓦は、
重量が従来の瓦の約半分と軽く、
瓦の固定方法も改良されているので、
地震や台風に強い
です。

このような特徴から防災瓦は、
東日本大震災の復興住宅に使用されてます。

お金が無いほど、瓦にすべき

今、家を買う人の親世代は瓦の家か、
スレートでも耐久性があった
アスベスト含有品だった事から、
『美観さえ気にしなければメンテ不要』
と勘違いしている人が多いです。

しかし、耐久性の高い屋根材にしないと、
維持費が非常にかかります。

家を建てる時は多少高くても、
トータルコストで考えれば
スレートよりも粘土瓦の方が安く済みます。

なので、お金に余裕が無い人ほど、
家を建てる時は屋根材にお金をかけて、

粘土瓦にすることをお勧めします。

屋根以外で後悔した事を解説しています。

ハウスメーカー選びで重要な
事前の情報収集方法を解説しています。

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