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【エレベータ配置が超重要】大規模マンションの部屋の選び方

家探し
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この記事で伝えたいこと

・複数棟の場合、エレベータ配置を確認
・エレベータ混雑度は棟での差が大きい
・廊下の交通量を推測し、騒音を回避

大規模マンションの部屋を選ぶ際は、
その部屋の特徴だけで決めてはいけません。

エレベータの配置(数と場所)も
重要なチェックポイントになります。

数百戸規模となると、タワマンでない限り、
敷地内に複数の棟が建設されます。

その場合、エレベータが
各棟に必ず設置されるとは限りません。

棟間に連絡通路を設けることで、
一つのエレベータを複数棟で共有します。

この事が、
エレベータによって混雑度や待ち時間に
大きな差が出てくるのです。

私が担当した物件の中には、棟によって
エレベータ一基あたりの住戸数が
2.5倍もの差があった
所もあります。

また、エレベータの配置を知ることで、
住民が通る頻度が多い廊下が分かるため、
そこに面した部屋を回避できます。

以上から、エレベータが、
どの位置に何基あるかによって、
部屋の住環境に大きく影響するのです。

本記事では、
大規模マンションの部屋選びの際、
エレベータ一の配置から、混雑度が少なく、
落ち着いた部屋を選ぶ方法を解説します。

エレベータの混雑度を推測する

モデルルーム見学に行くと、
物件の詳細な図面集が入手できます。

この図面集には、
敷地配置図、各階の平面図に加え、
全ての部屋の間取り図があります。

この敷地配置図と平面図から、
まずはエレベータの配置をチェックします。

ここで、各棟毎にエレベータがあるのか、
それとも共通で使用するのか
分かります。

そして、各棟を接続する連絡通路が
各階に存在するか確認します。

以上より、
エントランスから各棟への経路が分かる為、
各エレベータの利用戸数が算出できます。

この例では、B,C棟がA,D棟に比べ、
2倍も混雑度が高いことが分かります。

A棟とD棟は同じ戸数ですが、
A棟のエレベータの方が、
待ち時間が短くなる可能性が高いです。

それはA棟が東向きの建物なので、
北側斜線制限による階数制限により、
上層階の部屋が少ない場合が多い為
です。

このように東や西向きの棟は、
南北に長い建物になることから、
北側部分の高さ制限を受けやすく、
上層階の部屋数が少ない事が多い
です。

エレベータは上層階で待つ人がいると、
下から来ても通過してしまいます。

上の階の部屋数が少なければ、
エレベータが通過する可能性が減る為、
待ち時間が短くなるのです。

上層階に共用施設として、
ラウンジやゲストルームがあったとしても、
利用頻度は少なく、影響は小さいです。

以上から、棟によって、
エレベータの混雑度や待ち時間に
かなりの差が存在します。

しかし、この利便性の差は
毎月払うエレベータの維持費には
反映されていません。

エレベータの維持費を含めた管理費は、
専有面積1㎡あたりの単価から算出される為
棟での価格差は無く、不公平感があります。

それだけに、どの棟を選ぶかによって、
コストパフォーマンスに差が出るのです。



廊下の交通量を推測する

次に各棟の住民の動線を想定します。

この時、エントランスだけでなく、
駐車場までの経路も確認
します。

駐車場の配置は物件によって様々です。

駐車場が各棟毎に分散している場合と、
一カ所にまとまっている場合とでは、
廊下の交通量に大きな差が出ます。

分散配置なら、経路も各棟で分かれますが、
一カ所の場合、特定の廊下に集中します。

そして、通行によって発生する音は、
靴の音や、人の声だけではありません。

部屋から駐車場までの距離が遠い場合、
台車を利用する人が多い
です。

私が住んでいた大規模マンションでは、
折り畳み式の台車を利用している人が
多かったです。

また、敷地内にスーパーがある場合、
お店のショッピングカートを、
部屋まで利用可能な所もあります。

これらの台車の走行音や振動が
部屋の前を通ると気になる恐れがあります。

これは1階住戸に限った事ではなく、
上層階でも起こる可能性があります。

棟間に連絡通路がある場合、
別の棟からの住民が通るからです。

以上の事から、
エレベータに近い部屋で無くても、
部屋の前の交通量が多い場合があるので、
注意が必要です。

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