【自治会強制加入】戸建なのに管理費がかかる物件の話

この記事で伝えたいこと

・大規模戸建物件は毎月管理費を払う
・購入時の条件に自治会への加入がある
・集積所の掃除当番が既に決まっている

マンション・戸建のモデルルーム販売員を
10年以上やっている不動産販売レディです。

私自身、大規模マンションをはじめ、
大型分譲戸建や、小規模分譲地の注文住宅等
様々なタイプの家の居住経験があります。

百戸を超える大規模戸建では、
分譲マンションのように毎月の管理費を
払わなくてはならない物件があります。

また、購入条件に自治会への加入が
必須であることも珍しくないです。

本記事では、管理費や自治会加入が
必要な戸建物件について解説します。

百戸を超える超大規模物件では、
それだけで一つの町になるため、
独立した自治会が作られます。

この自治会の運営費として
毎月管理費を払うことになります。

金額は物件によって様々ですが、
数百円～千円程度です。

住民専用の集会所等が設けられている場合は
管理費が高くなる傾向があります。

また、警備会社と契約し、町全体を警備する
タウンセキュリティを行う所もあります。

エリア各所に設けられた防犯カメラの維持や
定期的な巡回警備を行うための費用として、
管理費とは別に毎月数千円程度かかります。

合計すると、毎月の管理費が
分譲マンション並みになる場合があります。

大規模物件では購入時に
自治会の班分けも既に決まっています。

この班によって、ゴミ置き場の清掃当番も
割り当てられており、当番が回ってきたら、
その一週間は当番札を玄関に掲示します。

ごみ当番については下記記事で解説しています。

更には自治会の役員についても、
立候補がない場合は輪番制で決定します。

これらの規約は売買契約時に受領する
重要事項説明書に記載されているので、
十分に内容を確認する必要があります。

自治会活動については、
開始初期は不動産会社が手配した
自治会立ち上げを専業とする企業により、
設立・運営をサポートします。
（期間は2年程度）

活動内容は住民交流を目的とした
防災訓練、地域清掃などが行われ、
子供向けのラジオ体操やハロウィン、
クリスマスイベントが行われます。

また、隣接する地域の自治会と合同で
お祭り等の大きなイベントを
開催することもあります。

このような自治会活動や巡回警備によって、
綺麗で治安の良い街を維持できます。

大規模戸建の精錬された街並みは
他の物件には無い大きな魅力です。

購入客に決め手となった理由を聞くと、
その殆どが街並みの良さを上げています。

大手不動産やハウスメーカーの大規模物件は
一軒一軒が個性的な外観を持ちながらも、
統一感のある素敵な街並みを形成してます。

ここに住む人は建物だけでなく、
周辺環境も含めて資産価値があり、
その維持費用は必要であると考えています。

その一方で、
マンションには無い清掃当番があるように
自らが行動し、維持したいという考えが
無い人には不向きな物件であると言えます。

大規模戸建は、
マンションが持つセキュリティ性もある
両方の良いとこ取りの物件なのか？

それとも、管理費がかかり、自治会も強制の
悪いとこ取りの物件なのか？

自分にとって譲れないものは何かによって、
全く違った評価になってくるのです。

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