この記事で伝えたいこと
・マンションと一戸建では客層が違う
・どんな人に合う家か、客を見て判断
・間取りの種類が多い程、住民も多様化
マンションor一戸建どちらにするか?
家購入を検討する人にとって、
必ず目にする関心のあるテーマです。
どちらにするか決める時の指標として、
『どんな人が購入しているか?』
という判断基準があります。
購入者の特徴を知ることによって、
同じ特徴を持つ人が
住むのに適した家と言えます。
自分がその特徴に近い程、
その物件が自分に合う家になる筈です。
モデルルーム販売員として、
様々な物件を担当してきた経験から、
物件の種類による購入客の特徴について解説します。
どんな人がマンションを買う?
マンションと言っても、駅前のタワマンと、
郊外のマンションでは客層が全く違います。
<タワマン>
ここはワンルームから100㎡超の部屋まで
様々な間取りがあることが多く、
その間取りの数だけ購入客も多彩です。
ファミリー、DINKS、シニア夫婦や、
投資目的で賃貸に出す人様々です。
印象的なのはブランドバックを持ち、
ヒールを履いてくる女性客が多いです。
他のマンションではあまり見かけない
種類の人が多いです。
<郊外のマンション>
通常のマンションの間取りは
2LDK、3LDKが多いことから、
2LDKなら夫婦2人か、小さい子供が1人、
3LDKだと4人家族が中心です。
2LDKの場合は子供が成長したら、
住替えも考慮に入れている人が多いです。
不動産売却サイトの査定データより、
物件の築年数から、その傾向が分かります。
(タウンライフ不動産売却 2021年6月データより)
一戸建
築年数 5年未満 9%
築年数 20年以上 73%
マンション
築年数 5年未満 29%
築年数 20年以上 43%
戸建の売却は築20年以上が殆どなのに対し、
マンションは築5年未満の割合が多いです。
つまり、戸建に比べ、
マンションを購入する客は終の棲家と
考える人が少ないと言えます。
特に2LDKは、単身者も購入対象となり、
使い勝手が良いことから人気が高いです。
販売している私達、営業マンも
『2LDKは放っておいても売れる』
と考えています。
なので、売却前提で購入する客も多いです。
どんな人が一戸建を買うか?
一戸建の場合、2LDKは殆どなく、
3LDK、4LDKとなることから、
子育てファミリーが中心となります。
また、60前半のシニア夫婦も結構います。
これまで転勤族で家を持てなかったが、
定年が近くなり家を持とうと考える様です。
一戸建の客層はマンションに比べると、
特徴が似通っています。
その理由は、間取りの種類が少ない為、
価格帯の幅が狭いことです。
一戸建にはワンルーム、2LDKが無く、
4人家族を想定した間取りなので、
価格帯の幅は1000万程度と小さいです。
それに対し、マンションの場合、
間取りの種類も多い分、価格帯も広いです。
首都圏にあるタワマンを例にすると、
低層階ワンルームは4千万円台ですが、
最上階100㎡越は1億5千万円となり、
4倍近い開きがあります。
100戸程度のマンションでも
価格帯の幅が2~5千万程度はあります。
そのような理由から
マンションの購入客は戸建てに比べ、
多彩になります。
一戸建は、間取りと価格の差が小さいので、
似たような客層になります。
どちらかと言うと、物件のエリア毎で、
客層の違いがマンションより顕著です。
地価の高い所と、そうでない所では
同じファミリー層でも雰囲気が違います。
戸建の場合は、客層が均一化される分、
エリアによる違いが顕著になるので、
自分に合ったエリア選びが重要になります。
営業マンは客層を教えない
モデルルームに行った時に、営業マンに
「どういう人が買っていますか?」
という質問は意味が無いです。
営業マンは商売ですので、
聞いた人の年齢層に会わせた回答をします。
ファミリーが質問すれば、
「ファミリーの方が多いです」と答え、
シニア夫婦が聞けば、
「シニアの方も結構いらっしゃいます」
と答える事でしょう。
なので、客層については周りを見て、
自分の目で観察して下さい。
モデルルームは物件を見るだけでなく、
どんな人が見学に来ているかも
チェックすることが必要です。
いろいろ見学して見る目を養う
以上説明したように、どんな人が買うかを
チェックすることで、その物件が
どんな人に適しているか分かります。
そのための観察力をつけるには、
ある程度、物件を見る事が必要です。
モデルルームのオープン直後は
沢山の来場客が来るので、
まさに客層のチェックに最適です。
オープン予定の情報を入手するためには、
不動産会社の友の会に入る事で入手できます。
各不動産会社の友の会については、
下記で解説しています。
<販売員が教える家探しのノウハウ集です>