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ビルトインエアコンを17年使った感想と交換工事&費用の話

家作り
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この記事で伝えたいこと

・エアコン購入+交換工事で計40万円
・交換工事は6時間かかる場合もある
・リビング設置なら耐用年数を延ばせる

長年使っていた東芝製ビルトインエアコンが
17年目にして、ついに動かなくなりました。

※ビルトインエアコンの名称ですが、
正式にはハウジングエアコンと呼ばれます。

注文住宅を建てた時、
リビングダイニングに取り付けたものです。

メーカーに点検してもらいましたが、
交換部品も無く、修理不可と言われました。

しかも東芝は、10年以上前の2011年に
家庭用ビルトインエアコンから撤退
しており
代替品はありませんでした。

このため、他メーカー品を取り付ける為、
業者に見積してもらったところ、
40万円もかかることが判明しました。

あまりに高いので、
壁掛けエアコンも検討したのですが、
結局、ビルトインエアコンにしました。

本記事では、17年間使ってわかった
ビルトインエアコンのメリット・デメリット

そして、交換工事の内容と費用、

更には、今回の経験でわかった
ビルトインエアコン導入時の
注意点についても解説します。

使って分かったメリット・デメリット

設置場所は、1階部分にある
16畳のリビングダイニングです。

ビルトインにした理由ですが、
自分から希望した訳ではなく、
設計会社からの提案でした。

その時は、最初からエアコンがあるので、
「買う手間が省ける」
程度の認識しかありませんでした。

ビルトインエアコンを採用したことで、
完成後に使ってわかったメリットは
以下になります。

<エアコン配置の自由度が高い>
 壁掛けエアコンの場合、
 外に面している壁につけないと、
 配管を部屋内部に取付ける事になります。

ビルトインエアコンなら、
天井の好きな位置に設置できます。

ただし、室外機までの配管が長いと、
交換工事の際は時間も費用もかかります。

<大きな部屋に適している
 リビングダイニング等の大きな部屋では、
 エアコンも大きくなるので目立ちます。

ビルトインなら、天井裏に隠れるので、
大きな部屋ほど長所を生かせます。

<リビングなら耐用年数を伸ばせる
 その理由ですが、リビングには
 床暖房を設けている事が多いからです。

このため、冬にエアコンを使う事が
他の部屋に比べ、かなり少なくなります。

どのエアコンの取扱説明書を見ても、
「設計上の標準使用期間10年」
と記載されています。
(2009年4月以降の製品が対象)

これは、どのメーカーでも同じで、
壁掛け、ビルトインによる差は無いです。

この時の使用条件は、東京モデルと呼ばれ、
1年間の使用日数が

冷房
6/2~9/21 (112日) 9時間/日

暖房
10/28~4/14 (169日) 7時間/日

で定義されています。

つまり、暖房に使わなければ、
寿命を大きく伸ばせます。

部屋が広く、床暖房があるリビングに
ビルトインエアコンを設置することで、
大型でも目立たず、長く使用できます。

<冷房の効率が良い>
 冷房時、エアコンは部屋の空気を取り込み
 その空気を冷やして噴き出します。

天井は暖かい空気が溜まるので、
ビルトインエアコンは
効率良く冷房することができます。

次に、デメリットですが、

<風が直接体にあたりやすい>
 壁掛けエアコンが設置される場所は、
 部屋の端が多い為、人がいる中央部には、
 直接風が当たる事は少ない
です。

しかし、ビルトインの場合、
部屋の中央部に配置されるため、
風が直撃しやすいです。

我が家では風よけカバーをつけてます。

しかし、これをつけると
スッキリ感が無くなるので、
ビルトインの良さが低減してしまいます。

<交換する際の費用がかかる>
 家庭用ビルトインエアコンのメーカーは
 5社しかありません。
(ダイキン、パナソニック、日立、三菱重工、三菱電機)

市場規模が小さいため、東芝と同様、
撤退する所がてくる可能性があります。

壁掛けエアコンの場合、メーカーが違っても
壁に取り付ける据付板を換えるだけですが、

ビルトインは天井の開口部のサイズや、
吊りボルトの位置などが異なると、
簡単には取り換えできません。

このため、壁掛けエアコンでは
意識することのなかった工事費ですが、
ビルトインでは無視できなくなります。

工事費は17万円かかりました。

ビルトインエアコンの取付工事は特殊な為、
業者も限られています。

また一人で取外し・取付は不可能なので、
費用が結構かかるのです。

ビルトインエアコン本体の価格については、
14畳用で定価54万円でしたが、
6割引きの23万円で購入しました。

6割引というと、すごい値引きですが、
どこも同じような値引きをしているため、
定価はあってないようなものです。



交換工事の内容

すぐ交換して欲しかったのですが、
真夏の暑い時期だったという事もあり、
製品の入荷待ち&工事屋の空いている日から
半月後に行われました。

工事は作業員3人で、朝9時過ぎから開始し、
12時半まで約3時間半かかりました。

当初の見積では、
6~7時間かかると言われていましたが、
室外機までの配管が直線で短いという事で、
溶接が不要で、短時間で出来たそうです。

なので、一般的なケースでは、
半日かかると思っていた方が良いです。

故障した東芝製エアコン
2003年モデルでした

エアコンを取り外した状態
四隅に吊りボルトが見えます。

新しいエアコンに合う様に
吊りボルトの位置を変更していました。

取り外したエアコンです。

天井にぶら下がっていたものを外すため、
2人がかりで、30分程かかっていました。

表面のパネルを外した状態なので、
取り外し前の面影はありませんが、
こちらが部屋に面していた側になります。

古いエアコンを取り外した時、
工事開始から約1時間半経過していました。

次に新しいエアコンを取り付けます。
ダイキン製の14畳用です。

室内機です。
こちら側が下(吹き出し口)になります。

本体表面のパネルは別部品になっており、
カラーは4色から選べます。

色はフレッシュホワイトを選びました。

ホワイトよりはっきりとした白色で、
こちらが一般的によく使われるそうです。

カタログを見ても、
全体写真はフレッシュホワイトのみなので、
こちらが標準的なのでしょう。
(価格は木目だけ高く、他は同じでした)

このパネル部分だけが
天井から見える形になります。

先程の開口部に本体を取り付けたところ

パネルを取り付けて完成

室内機のすぐ真下に室外機を配置します。

配管が長くなると、延長するために
溶接をする必要がでてきます。

その場合は、工事時間が6時間以上
かかる場合もあるとの事です。

ビルトインエアコン採用時の注意点

今回のビルトインエアコン故障の経験から、
新築時、壁掛けエアコン用のコンセントを
設けて置く事をお勧めします。

この時、リビング等の12畳以上の部屋なら、
200Vコンセントにしておく必要があります。

理由は12畳以上のエアコンになると、
200Vでないと動作しないからです。

ビルトインエアコンも200V仕様ですが、
配線は壁内なのでコンセントはありません。

このため、壁掛けエアコンに変更した場合、
通常の100Vコンセントでは対応できず、
200V配線工事が必要となります。

また、壁に配線を取り付けることになり、
美観を損ねてしまいます。

また、製造メーカーも数社しかなく、
故障時に代替品が無い事も想定し、
壁掛けエアコンも設置できるように
した方が良いです。

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