この記事で伝えたいこと
・費用は腰高窓サイズで約3.6万円
・電動ドリルはAC電源式がオススメ
・素人でも取付可能だが、かなり重い
・外からの騒音が半減し、結露も減った
窓からの音が気になるため、
腰高窓2か所に
インプラスをつけることにしました。
リクシルのHPを見ると、
取付費を含め、窓1つにつき、
約6.7万円でした。
2窓設置となると13万円を超えるため、
躊躇していたのですが、
アマゾンで購入すれば2つで約7.3万円と
半分程度の費用で済むことがわかり、
思い切って、自分で取り付けてみました。
本記事では、DIY経験の無い女性が
インプラスを取り付けた時の経験談と、
騒音計で防音効果を調べた結果を述べます。
アマゾンでインプラスを購入
以下の腰高窓タイプを2つ注文しました。
仕様は以下の通りです。
・引違い窓 2枚建
・5mm透明ガラス仕様
・特注サイズ
W:1,501~2,000mm
H:1,001~1,400mm
・色:ニュートラルウッドG(N)
・一般枠仕様
インプラスは窓に合わせた特注品なので、
注文するとアマゾンのサイト経由で
業者からサイズの問い合わせが来ました。
メールに記載されているURLから
計測方法の説明書をダウンロードして
窓を測定しました。
具体的には、縦・横共に
両端と中央部の3か所を測定し、
最も短い寸法を採用します。
一度連絡したら、寸法の変更は不可なので、
この測定を間違えると大変です。
真っすぐに測れるように
太めのメジャーを使用しました。
心配なので、他の人にも測定してもらい、
一致するかどうか確認しました。
寸法を連絡すると、
折り返し、連絡した寸法が記載された
メッセージが返信されてきます。
(全てアマゾンのサイト経由)
そして、この寸法より
幅-1mm、高さを-2mmして
製作すると伝えてきました。
これは、入らないことを防止するための
調整との事です。
窓枠は上下左右で部品が分れており、
四隅の結合部分には隙間があるため、
多少枠が短くても、ピッタリと収まります。
以上の理由から、
少しでも長すぎると絶対ダメなので、
あえて寸法より短くしています。
後日、発送予定日が連絡されてきて、
注文から約5週間後に納入されました。
※注文画面での納入予定は6週間程度でしたが、
それより若干早い納期回答でした。
その後、発送日の翌日に納品されましたが、
あまりの重さに移動させることができず、
玄関先で梱包を解く羽目になるとは
思いもよりませんでした。
納品:開梱と外傷の有無を確認
納品時の対応について、
業者から事前に以下の連絡がありました。
・納品時に、傷や破損等がある場合は
当日中に運送会社に連絡すること。
その際、外箱は証拠となるので
保管しておくこと。
・動作不良や部品不足については、
納品から3日以内に業者に連絡すること。
上記の期日以降に連絡しても対応不可 で、
施工後は対応不可の場合があるとの事です。
このため、納品されたら、
すぐに開梱して確認をしました。
梱包は窓と外枠が別箱になっており、
今回、腰高窓を2点注文したので、
全部で4箱でした。
窓の入っている大きな箱ですが、
引違窓なので2枚の窓が1箱に入っており、
非常に重く、押しても全く動きません(汗)
後で、窓の重量を測ってみたら、
1枚12kgだったので、
この箱は24kgもあったことになります。
仕方がないので、玄関先で開梱し、
窓1枚づつ部屋に運び込みました。
それでもかなり重く、
取り付ける2階まで運ぶのは大変でした。
これが掃き出し窓だったら、
一人では多分無理でした。
梱包を外すときの注意点ですが、
設置場所に運ぶまで、
窓に貼られたテープを外してはいけません。
その理由ですが、
テープを外した状態で持ち上げると、
框(かまち)がたわんで、
グレチャンがねじれてしまうためです。
框:ガラスの周囲についている枠
グレチャン:窓枠とガラスの間に挟むゴムパッキン
取り付けの際、
テープを外した状態の時は、
縦方向に持ち上げます。
また、窓枠の四隅の段ボールについても
最後まで外さない方が良いです。
この段ボールをつけておくと、
窓や床を傷つけずに済むだけでなく、
持ち上げずに滑らせて移動ができて楽です。
外枠の入っている箱には、
上下、左右の枠と共に、取り付けネジと
取付け説明書が入っていました。
この開梱作業ですが、
梱包を取るだけでも一苦労で、
更に段ボールを紐で束ね、
エアキャップ等をゴミ袋に入れるのも含めて
30分程度かかりました。
縦枠の取り付け
今回、内窓をつける腰高窓です。
事前にカーテンは外してます。
まずは、左右の外枠を取り付けます。
外枠の幅は約7mmなので、
窓枠もその幅があれば取り付けられます。
但し、外窓のクレセントを回した時に
内窓と干渉しないように注意します。
外枠を取り付ける位置ですが、
出来るだけ部屋側に寄せました。
その理由は外窓と内窓の間の空気層を
できるだけ広くすることで、
防音と断熱効果が高くなるからです。
外枠の取り付けには計20箇所の
穴あけとネジ締めが必要になるため、
電動ドリルを購入しました。
価格は5,656円でした。
この製品を選んだ理由ですが、
コンセントに差し込んで使用できる
コード式であることです。
販売されているドリルは充電式が多いですが
以下の欠点があるため対象から外しました。
・充電時間がかかる割に、使用時間が短い
・コード式に比べ、パワーが弱い
・バッテリーに寿命があり、交換費用が高い
・バッテリーが付く分、持つと重い
一方、コード式の欠点は、
コンセントが無い場所では使えないのと
コードが邪魔なくらいです。
今後も外で使うことは皆無で、
当分使うことが無いため、
長期放置でバッテリーが劣化してしまい、
いざという時、使えない事態を避けました。
コンセントと窓の距離が長かったので、
延長コードを使用しました。
(このドリルの電源コード長は2.5mです)
このドリルの付属品にある
Φ2.0のドリルビットと、
+ドライバビットNo.2を使うことで、
インプラスの取り付けが可能です。
縦枠の手順は以下になります。
①窓枠に縦枠を合わせる
取付方向は貼ってあるラベルに合わせます
②取付穴位置にΦ2.0のドリルで穴を開け
ネジ止めする
最初は取付穴を全てを穴あけしてから、
ネジ止めしたところ、問題が発生しました。
縦枠を手で押さえた状態で行った為、
各穴を空けていく過程で枠が動いてしまい、
ネジ止めをしていった際に、
ドリル穴が枠の取付穴の中心から
ずれる箇所が発生してしまいました。
中心がずれた穴にネジ止めしたところ、
取付穴の縁にネジがぶつかることで
斜めにネジ止めされる問題が起こりました。
このため、まず中央の1か所だけ穴を開け、
ネジ止めして枠を固定してから、
他の穴あけを行うようにしたところ、
ドリル穴が取付穴の中心からズレることなく
真っ直ぐにネジ止めできました。
<ドリルを使って気が付いた点>
・逆転機能があると便利
穴あけ後にドリルを抜こうとすると
固くてなかなか難しいです。
無理するとドリルを折ってしまうので、
逆転機能があれば簡単に引き出せます。
(このドリルは逆転機能がついています)
・高い場所のネジ止め
下から見上げて行うと斜めに入ってしまう為
脚立を使い、正面からネジを見れる姿勢で
締めると真っすぐ入ります。
・トルク(パワー)の調整について
ネジ止めをする際は、穴あけ時よりも
トルクを弱めに設定します。
トルクが強すぎると、ネジを締め切った際に
ドライバがネジ穴から外れて回転してしまい
ネジ穴を潰してしまうからです。
このため、トルクを弱めにすると共に、
ネジ締めの最後の方は、
ドライバを押し込む力を強くして、
ネジ穴から外れないようにしました。
縦枠を取り付けた状態です。
測定寸法より2mm短くカットされてますが
ピッタリ収まっています。
横枠の取付け
外枠の上下にあたる横枠を取り付けます。
説明書では下枠から取り付けていますが、
上枠を先にした方が良いです。
理由は下枠を先に取り付けてしまうと、
上枠の穴を開けた際に木屑が落ちて、
下枠の中に入ってしまうからです。
横枠の手順は以下になります。
①窓枠に横枠を合わせる
取付方向は貼ってあるラベルに合わせます
縦枠が既に取り付けられているため、
横枠を入れる際は内側にたわませます。
縦枠の溝に合うように組み合わせます。
こちらもピッタリ収まりました。
②取付穴位置にΦ2.0のドリルで穴を開け
ネジ止めする
※下枠の時は、ネジにワッシャを通します。
横枠をはめ込むと縦枠に固定される為、
穴あけ時に枠がズレることは少ないですが、
縦枠と同様に、一度に全て穴あけせずに
穴あけとネジ止めを交互に行いました。
外枠の取付が完了しました。
取付に要した時間は、
窓1か所につき、40分程度でした。
窓の取付けと調整
窓2枚を外枠に取り付けます。
クレセントの無い窓が奥(室外側)なので、
先に取り付けます。
上枠のガイドに差し込みながら挿入し、
下枠のガイドにはめ込みます。
窓1枚の重量は約12kgと大変重いため、
二人で行いました。
この窓は標準仕様の5mm厚ガラスでしたが
ペアガラス仕様にしていたら、
持ち上げられないのはもちろんのこと、
2階まで運び込めなかったかもしれません。
取付けたら、窓が外れないように
上枠にある外れ止めを固定します。
窓を左右どちらかに移動し、
2つある外れ止めを枠の中心から
左右12cmの位置でネジで固定します。
締めすぎると部品が外れると記載があった為
電動ドライバを使いませんでした。
固定したら、隣のネジを締めると、
外れ止めの一部が下がっていきます。
これにより、窓を持ち上げても
外れ止めにぶつかって外れなくなります。
このネジは締め終わりが無い感じで、
いつまでも回るため、外れ止めが下がったら
締めるのをやめました。
(このネジも電動ドライバ未使用)
これで基本的には終了なのですが、
クレセントがかかり難かったので、
位置を調整しました。
左右方向の調整はクレセント受けを、
上下前後方向はクレセント本体を、
固定しているネジを緩めて行いました。
クレセント位置調整のネジは締めすぎて、
ネジ穴をつぶす恐れがあったので
電動ドライバを使いませんでした。
完成:作業に要した時間と感想
作業開始から約2時間で
窓2か所の取付が終わりました。
電動ドライバを初めて使用する
素人にしては上手くできたと思います。
作業時間の内訳は以下の通り。
(窓1か所あたり)
・外枠取付:40分
・窓取付:20分
また、上記以外の作業として、
外れ防止やクレセントの調整等に約20分
開梱作業と2階部屋への搬入に約40分
以上から、インプラス2枚の取付に
合計3時間かかりました。
実際には、納入日は開梱のみ行い、
翌日に取付作業を行いました。
また、作業前には外窓を綺麗にしたり、
作業後は、木屑の掃除などに、
更に1時間程度かかっており、
かなり疲れました。
なので、納入日は開梱のみ行い、
翌日に作業を行うことをオススメします。
また、腰高窓でもかなり重かった事から、
掃き出し窓用を取り付けることになった際は
搬入や取り付けが困難なので、
業者に依頼しようと思っています。
騒音計で防音効果を確認
スマホアプリの騒音計を使って、
インプラスの防音性能を評価してみました。
評価方法は、内窓を開けた状態と
閉めた状態で比較してみました。
結果ですが、
内窓を閉めたことによる効果については、
平均値は殆ど差がないものの、
最大値には差が確認され、
外からの音が低下しています。
感覚的には、騒音が半減しており、
内窓を閉めると
かなり気密性が高い感じがします。
温度についてですが、
冬には外窓の下枠に水が溜まるほど
結露していましたが、なくなりました。
内窓には結露が多少発生してますが、
下に水が流れるほどではないです。
以上の結果より、
費用を掛けただけの効果はあったので、
やって良かったです。
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