この記事で伝えたいこと
・作業時間は5時間半(障子4枚分)
・材料は全て通販で費用は1,886円
・初心者一人でも結構上手く貼れる
長年放置していた障子の汚れが酷いため、
張替をすることにしました。
依頼となると、シルバー人材センターでも
1枚1,700円以上(材料費除く)かかり、
障子4枚だと費用がかさむため、
思いきって、自分でやってみました。
女性一人で障子4枚を張替した感想ですが、
初めてにしては上手く出来たし、
費用も安く済み、やって良かったです。
(流石に疲れましたが…)
本記事では、全くの未経験者が一人で
障子4枚を張り替えた時の話として、
必要な物や、やり方、コツをお伝えします。
障子張替に必要なものを購入
必要な材料は全てアマゾンで揃えました。
・障子紙 ¥1,138
障子紙は1枚で障子全体に貼れる一枚貼りと
横1行サイズのものがあります。
一枚貼りは一人で貼るとなると、
位置合わせが大変そうなので、
横1行サイズのものを選びました。
この1行サイズには2種類あり、
高さ28cmの美濃判と、
25cmの半紙判があります。
障子のサイズを測定した上で、
美濃判を購入したのですが、
貼る時になってミスに気づきました。
我が家の障子は腰高窓と掃き出し窓の
2つあるのですが、
掃き出し窓は美濃判で、
腰高窓は半紙判だったのです。
この両者のサイズ差は3cmしかなく、
パッと見では違いが分かりません。
てっきり、2つとも同じサイズと思い込み、
一方の窓だけ計測して決めてしまいました。
このため、腰高窓の方は障子紙を貼った後に
余分な部分を切る手間が増えました。
もし、半紙判の障子を測定していたら、
美濃判の方が貼れなかったと思うと
ゾッとしました(笑)。
・障子のり ¥440
テープで障子紙を貼る方法もありますが、
剥がす時に大変なので、糊にしました。
口ばしにガイドが付いているので、
枠に当てて、サッと引いた時にズレず、
薄く均等な厚さに糊づけできました。
・障子紙はがし ¥308
アンメルツと同じスポンジ容器で、
障子紙に押し付けると剥がし剤が
程よい量が出るため塗りやすいです。
塗ってから5分後に剥がしたところ、
障子紙が残ることも殆どなく、
面白いように取れました。
障子のりと障子紙はがし各1個で、
腰高窓の2枚と、掃き出し窓の2枚の
計4枚の障子張替で、ほぼ残量ゼロでした。
材料費の合計は1,886円でした。
これだけあれば張替は可能ですが、
以下の工具も購入しました。
・カット用定規 ¥687
貼った障子紙をカットするのに使用します。
普通の定規でも事足りると思いますが、
綺麗に切りたいと思い購入しました。
使い方は後で説明しますが、感想としては、
程よい長さと形状で使い回しが良く、
金属製なので定規を切ってしまうことなく
買って良かったです。
・カッター ¥490
手持ちのカッターの刃が錆びて、
刃先が欠けていたので購入しました。
刃先が欠けてると障子紙が切り難く、
力を入れ過ぎると枠を傷つけてしまう為、
刃先は新品に交換した方が良いです。
また、グリップはある程度の太さがある方が
握り易く、長時間の作業に適しています。
剥がし剤で古い障子紙を剥がす
障子の張替をしたのは以下の4枚です。
・掃き出し窓用障子 2枚
・腰高窓用障子 2枚
まずは障子紙はがしを桟と組子に塗ります。
桟(さん):太い外枠の部分
組子(くみこ):細い格子の部分
容器先端のスポンジを障子紙に当てて、
剥がし剤を紙に染み込ませていきます。
この時、剥がし剤は少し匂います。
剥がし剤をつける量ですが、
紙に十分に染み込ませるため、
組子は多めにつけますが、
桟は少なめで十分です。
最初は何も敷かずに作業していましたが、
剥がし剤が床に流れたので、
途中からシートを下に敷きました。
しかし、シートのサイズが小さく、
重ねた部分から床に漏れてしまったので、
レジャーシートにすれば良かったです。
塗ってから5分後に障子紙の端から
ゆっくりと剥がしていきます。
剥がし残しがあった場合は、
その部分に剥がし剤を付けると取れます。
障子1枚あたり17分程度で、
4枚で1時間10分かかりました。
障子の枠に溜まった埃を除去
古い障子紙が取れたら、
付着した剥がし剤を拭き取ると共に、
枠に溜まっていた埃を除去しました。
小さめの雑巾と歯ブラシを使う事で、
枠の隅が拭きやすいです。
また、布で拭く向きですが、
スッと拭ける方向と、
そうでない方向があるので、
確認してから拭くと楽です。
障子1枚あたり15分程度で
4枚で60分かかりました。
古い障子紙を剥がし、
枠の掃除が終わるまでに
2時間10分が経過していました。
糊を塗って障子紙を貼って切る
障子の枠や桟の水分を拭き取ったら、
障子のりを塗っていきます。
周囲の枠は少し多めに塗ります。
口ばしのガイド部を枠や桟の側面に沿わせ、
引くことで、均等な厚さに糊がつきます。
キャップが邪魔なので切ってしまいましたが
4枚塗ったら使い切ったので問題無いです。
糊は意外と早く乾くので、
1行塗る毎に障子紙を貼っていきます。
この時、下段から貼っていく事で、
上段の紙が上に重なるようにします。
これは今後、使用している時に
重ねた部分に埃が溜まり難くするためです。
貼り終わったら、定規を当てて
カッターで切ります。
カット用定規は図の様な形状をしており、
障子枠に段差がある場合と無い場合で
定規を当てる場所を使い分けます。
我が家の障子は段差があるタイプなので、
A側を使用しました。
枠の溝に当てた時の角度が丁度良く、
真っ直ぐに綺麗に切ることができます。
最初は、少し余分にハサミで切っておき、
後でカッターで切ろうとしたところ、
糊が乾いて、紙が取り難くなったので
注意して下さい。
障子紙の購入で述べた経緯により、
半紙判サイズの枠に
大きめの美濃判の紙を貼ることになった為、
余分な部分を切りました。
この時、定規を当てる場所ですが、
上段(紙を未だ貼っていない)側にします。
これは、下段側に定規を当てると、
紙に当たるため、定規の角度を変えにくく、
無理に当てると貼った紙がたわむからです。
障子紙の貼り付けですが、
慣れてくるに従い、手際よくなりましたが、
後半の2枚は障子紙のサイズ違いにより、
余った部分を切る必要があったため、
どれも1枚50分程度かかりました。
結果として、貼り付け作業は
4枚で3時間20分かかりました。
初心者一人で障子張替した感想
5時間半かけて、ようやく完成しました。
手前味噌になりますが、
結構上手く貼れたと思います(笑)。
流石に疲れましたが、
達成感と愛着が湧きました。
障子4枚(腰高窓2枚、掃き出し窓2枚)
に要した時間の内訳は以下の通りです。
剥がし作業 1時間10分
清掃作業 1時間
貼付け作業 3時間20分
合計 5時間30分
実際のタイムスケジュールですが、
8:30に開始、昼休み1時間10分を挟み
午前と午後に10分づつ休憩し、
終了したのは15:30でした。
実施時期は10月の晴れの日でした。
よく、梅雨などの湿気の多い時期の方が、
障子紙が伸びて貼りやすくなり、
乾いた時にピンと張るので
綺麗に仕上がると言われていますが、
実際にやった感想としては、
晴れの日でも十分綺麗に仕上がったし、
乾燥している方がやりやすいです。
理由は剥がし液で濡れた障子枠が
早く乾燥してくれたことで、
すぐに糊づけできたからです。
乾燥していない状態で障子紙を貼ると
水分で紙がたわんだり、
木枠のアクが紙に染み込みことで
黄ばみができてしまうことから、
晴れの日をオススメします。
あと、障子紙の選択ですが、
1行づつ貼っていくのが手間だったので、
次回は一枚貼りにしようと考えています。
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